研究成果

稲川 莉紗さん(医学部医学科5年)らの研究成果が『CHEST』に掲載されました

 稲川 莉紗さん(医学部医学科5年)らの研究論文が医学系雑誌CHEST(2018 August,Volume 154 Issue 2, Pages 317-325)に掲載されました。

 『CHEST』はimpact factorが7.652と医学系雑誌の中でも高く、医師でも掲載されることに難易度が高いと言われている雑誌のひとつです。

 本研究「Ultrastructural Alteration of Pulmonary Capillary Endothelial Glycocalyx During Endotoxemia」において、稲川さんは検体の採取、実験の施行等の中心的な役割を果たしました。特に肺血管内皮上の、グリコカリックスの3次元構造を明らかにしました。

 グリコカリックスは血管の内側に存在し、血管を守る役割をしています。今まで、心臓や腎臓の血管内のグリコカリックスについては立体構造がわかっていたものの、肺血管内皮上のグリコカリックスはとても壊れやすい構造のため、立体構造は明らかになっていませんでした。

 稲川さんは2年生時に救急・災害医学分野に興味を持ち、その後も自主的に継続して、何度も失敗しながらも研究を続けてきました。その結果、初めて電子顕微鏡で肺血管内皮上のグリコカリックスの3次元構造を写真撮影することに成功しました。(写真 参照)

 指導教員の小倉 真治教授(附属病院高次救命治療センター長)は「学部学生からこのような素晴らしいデータが出てきてとてもうれしく感じた。彼女のきめ細やかさがこの結果に繋がったのだろう。」と喜びを述べました。
 また、高次救命治療センター研究部門長の岡田 英志講師は「稲川さんを含め、学生には気楽な気持ちで研究に携わって欲しい。発見する喜びをもっと身近に感じてもらいたい。」と語りました。

 今後、救急・災害医学分野研究室での研究に期待されます。

【論文情報】

掲載雑誌:CHEST(2018 August,Volume 154 Issue 2, Pages 317-325)
タイトル:Ultrastructural Alteration of Pulmonary Capillary Endothelial Glycocalyx During Endotoxemia. DOI: 10.1016/j.chest.2018.03.003

詳細(論文内容)は こちらから


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左から小倉 真治教授、稲川 莉紗さん、岡田 英志講師
掲載論文
掲載論文
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(A4)の写真は初めて電子顕微鏡で写真撮影された肺血管内皮上のグリコカリックスの3次元構造(クリックすると拡大します)


2018.10.10

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