学長ブログ

「第31回 中山恒明賞」を受賞しました

 吉田学長が、第63回日本癌治療学会学術集会において「第31回中山恒明賞」を受賞しました。この賞は日本癌治療学会から、がん治療・診断・予防の分野で顕著な業績を挙げた研究者に贈られる名誉ある賞であり、がん外科領域における最高峰の栄誉の一つです。
 今回の受賞理由は、吉田学長による「消化器癌における分子病理学的解析と集学的治療開発に関する研究」で、分子レベルでの病態解明と治療法の革新に大きく貢献したことが高く評価されました。

<学長コメント>
 歴史と伝統ある日本がん治療学会・中山恒明賞を受賞させていただく事ができ、たいへん光栄に存じます。小生これまで、消化器癌の基礎研究・臨床研究・外科治療に携わり、癌細胞のautocrine増殖を証明し、分子標的薬治療・低侵襲治療につながる研究が出来ました。臨床面では、腹腔鏡手術およびロボット手術などの導入・普及に貢献出来ました。胃癌stage IIIでの新たな補助化学療法を開発し(S-1+Docetaxel療法)、胃癌治療のガイドラインを更新する事が出来ました。また、手術不能なstage IV胃癌に対してConversion Surgery の概念を確立するなど癌研究・集学的治療開発に微力ながら貢献することができました。岐阜大学から世界への新たな治療発信が出来たのも、岐阜地域の患者さん、消化器外科・内科の先生方のご支援のおかげです。この場をお借りして感謝とお礼を申し上げます。
吉田 和弘



授賞式の様子
授賞式の様子
記念講演の様子
記念講演の様子