高大連携実衛星プログラム「ぎふハイスクールサット(GHS)」のフライトモデル引き渡し完了報告を受けました
高大連携実衛星プログラム「ぎふハイスクールサット(GHS)」のフライトモデルのJAXAへの引き渡しが完了し、参加した高校生らによる学長への報告が12月23日(月)に行われました。
このプログラムは、岐阜大学と岐阜県が共同で進める「ぎふ宇宙プロジェクト研究会」の一環として実施されているもので、県内の工業高校生と岐阜大学生・大学院生が協力し、フライトモデルの開発を進めてきました。このフライトモデルは、JAXAの安全審査に合格したもので、2025年4月にNASAを通じてSpaceX社のファルコン9ロケットで打ち上げられます。国際宇宙ステーションに運ばれたのち、約1か月後に軌道に投入されて地球の撮影や、リトアニア、オーストラリアの高校生との電波受信による軌道推定などの演習を行う予定です。
学長への報告で、GHSチームの学生達は、「先輩達からこの事業を引き継ぎ、無事に引き渡しまで完了させることができてよかったです。岐阜大学の他、県内の企業や、他の高校の学生達など、様々な人の力を借りて実現することができました。高校の授業では経験できない取組も多く、非常に勉強になりました」と感想を語りました。
これに対し、学長は、「試行錯誤を重ね、多くの苦労があったことと思いますが、高大連携のみでなく産学連携の枠組みの中でも、最先端の技術に触れることができ、素晴らしい経験を積むことが出来たのではないかと思います。これからもこの経験を生かして、様々な分野で大きく活躍して欲しいです」と述べ、プロジェクトに参加した学生たちの努力を称賛しました。
このプロジェクトが、若い世代の科学技術への関心を高めるとともに、実践的な学びを提供する場として機能し、参加した高校生らが、今後さらに活躍してくれることを期待します。