受賞・表彰

工学部 武野 明義 教授が「第15回岩木トライボコーティングネットワークアワード(岩木賞)」大賞を受賞しました

 工学部化学・生命工学科 武野 明義 教授が,「クレージング現象を利用したナノ多孔高分子フィルムおよび繊維の開発」への多大な功績により,「第15回岩木トライボコーティングネットワークアワード(岩木賞)」大賞を受賞しました。
 岩木トライボコーティングネットワークアワード(岩木賞)は、表面改質、トライボコーティング分野で多大な業績を上げられた故 岩木正哉 博士(理化学研究所 元主任研究員)の偉業をたたえ、当該技術分野およびその関連分野において日々努力・研鑽する個人、法人、団体の業績を表彰し、学術界、産業界、ビジネス界におけるさらなる活躍、発展を期待してエンカレッジするものです。

【受賞対象となった功績】
 「クレージング現象を利用したナノ多孔高分子フィルムおよび繊維の開発」

高分子材料の初期破壊現象であり工業的には抑制されるべき現象であるクレージング現象を制御しつつ活用しナノ多孔高分子フィルムおよび繊維を開発するという世界唯一の技術です。高分子のクレーズの内部はナノオーダーのフィブリル(繊維束)とボイド(孔)からなるスポンジ状ナノ構造であり、本業績では、脆性に破壊する高分子フィルムの破壊直前の状態を管理・制御する技術を開発することで、フィルムあるいは繊維状の素材に、安定したクレーズを生じさせるとともに、規則構造を持たせることに成功したもの。本技術により、視点により透明性が異なる視界制御性フィルムや水中にマイクロバブルを発生する膜として上市されていることや、本技術を繊維製品等に多用途展開するベンチャー企業FiberCrazeがスタートしていることなどが評価され,受賞に至りました。

2023.02.24

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