岐阜大学同窓会連合会では，教育研究活動において特に顕著な業績を挙げ，また社会活動において高い評価を受け，本学の名誉を著しく高め，本学学生の範となる卒業生または修了生を表彰しております。本年度は，次の方々を６月１日の創立記念日行事で表彰を行いました。

中筋（なかすじ） 憲一（のりかず） 　様

昭和４１年３月　工学部　卒業

　パイロットインキ（株）入社後、同社の発展に寄与し、社長、会長を歴任されました。
　現在、消せるボールペンが幅広く利用されていますが、従来、ボールペンは書いたものを消すことができない筆記用具でした。この常識を覆し、同社が開発した消すことができるボールペン「フリクションボール」は世界中で大ヒット商品となりました。中筋氏は、この画期的な発明品である消せるボールペンのインクの開発者であります。
　その開発には３０年以上の苦難な歳月を要し、ＮＨＫの番組『逆転人生』にも取り上げられ出演されるなど社会的に高い評価を受けております。

廣江（ひろえ） 武典（たけのり） 　様

昭和４６年３月　工学部　卒業

　日本バイリーン（株）を経て，昭和５４年５月に広江国際特許商標事務所（現：弁理士法人 広江アソシエイツ特許事務所）を開設され，海外でも優秀特許事務所として認められるまでの事務所に育て上げられました。
　平成１３年に特許庁長官表彰として知財功労賞を，平成２３年には弁理士業務に精励したとして黄綬褒章を授与されています。また、特許庁などが主催する研修会で講師を歴任される他に，平成１７年度からは本学の客員教授を務められ、学生向けに知的財産権法に関する講義や社会人向けのセミナーを行うなど、本学のみならず、社会に対して多大な貢献をされています。