2月16日(火)，大垣共立銀行，VYSA TOKAI，N&Vブリッジ株式会社の主催，岐阜大学グローカル推進本部及び就職支援室との共催で，岐阜県内企業の視察を目的とした工場見学バスツアーが開催されました。今回の見学ツアーでは，本学，名古屋工業大学，豊橋技術科学大学，名古屋経済大学，日本語学校から，計9名の留学生が参加し，本学からは，工学研究科博士前期課程1年のタ・クワァン・ドゥさんが参加しました。

　今回訪問した企業は，日本インシュレーション株式会社，ムトー精工株式会社，株式会社東海パウデックスの3社です。3社全てにおいて，工場，事務所の見学を行い，実際に製品ができあがる工程を，間近で体験することができました。
　1社目に訪問した企業は，日本インシュレーション株式会社です。こちらの企業は，耐火性，保温断熱性，耐久性，調湿性等に優れるけい酸カルシウム材料を，建築分野，プラント分野，素材分野，土木分野，船舶分野などへの製品として，提供しています。現在ベトナムに工場を建設中であり(今年の5月に稼働開始予定)，留学生の採用を積極的に行っています。工場では，ゾノトライト系けい酸カルシウム板(建築用材に使用される)の製作工程を見学しました。工場の現場にはベトナム人研修生が，この春に稼働を開始するベトナム工場で働くことを見据え，熱心に指導を受けられていました。
　2社目はムトー精工株式会社です。こちらの企業はプラスティック成形用金型及びプラスティック精密部品の製造・販売を主に行い，ソニーグループ，デンソーグループ，パナソニックグループ等，日本を代表する企業が主な取引先となっています。工場では，車載部品や電子ペンを製作する工程を見学しました。工場内にはベトナム人に限らず，様々な国籍の方々が働いており，留学生達も外国人の採用方針等について熱心に質問をしていました。こちらでの見学の様子が，翌日(2月17日)の岐阜新聞に掲載され，本学から参加したタ・クワァン・ドゥさんのコメントも載せていただきました。
　3社目は株式会社東海パウデックスです。こちらの企業は，食品，化学，薬品，窯業，環境等あらゆる粉体に関係のある機器やプラントの設計，製作，施工までを行っています。プラントの見学や，会社の心臓部と呼ばれる設計部門で，専用のシステムを使用しながら設計を行っている現場を見学しました。また，工場見学の後に，ベトナム人を含む海外研修生に対して実際に行っている日本語研修の一部が行われ，留学生達は積極的に発言をし，日本語を学んでいました。
　工場見学が終わり，参加したタ・クワァン・ドゥさんから，「企業の内部まで見学する機会はなかなかないので，非常に貴重な体験ができて良かった。また，外国人の日本での働き方を見ることができて参考になった。」との感想が寄せられました。