「十二単の着装と体験 -日本の民族衣装―」を開催しました
本学留学生センターは,12月9日(水),柳戸会館集会室(和室)において,本学グローカル推進本部との共催により,特別講義「十二単の着装と体験 -日本の民族衣装―」を開催しました。
当日は,留学生センター所属の日本語・日本文化研修コースの留学生(以下「日研生」)をはじめ,本学に在籍する留学生や日本人学生及び教職員,更に今季から始まったウィンタースクールプログラムに参加しているインド工科大学グワハティ校の学生等約50人が参加しました。
この講義は昨年に続き2回目で,「本物にふれる」という留学生センターのコンセプトに基づき,本学の学生を対象とした日本文化の体験型授業の一環として開催したものです。講師は,和服の着付けを専門に指導されている伊藤慶子氏,佐藤千里氏他5名の方々で,着装や慣習について指導を受けました。講師の方々はすべて紋付・袴の正装で立ち合われ,講義会場には雅楽のBGMが流れる荘厳な雰囲気の中で行われました。
最初に留学生センターの土谷准教授から,講師の方々の紹介があり,引き続き十二単の歴史や和服に関する基礎知識について説明がありました。そして,モデル希望者の中から選抜された日研生のソ・ウネさん(韓国)が,小袖と袴,化粧の下準備をし,髪に宝冠を付けて会場に入室しました。
十二単の着付けでは,講師の先生方は作法に従い,「お方様」であるウネさんに敬意を表しながら,五衣,表着,唐衣,裳を順に手際よく着付けていき,留学生たちは,間近で赤や緑のきらびやかな衣をまとっていく様子に興味深く見入っていました。着付け指導が終了した後は,十二単に檜扇を持ったウネさんを囲み参加者や講師の方々と記念撮影を行いました。
十二単は衣を紐で結んでいないのでスルッと脱げ,脱いだ後も人が座っているように見えるので,脱いだものを「空蝉」といいます。その空蝉を,留学生数人が着装し男子留学生もチャレンジしました。
大学でこのような体験型の授業は少なく,日本の伝統文化の奥深さ,美しさを堪能することができた有意義なひと時となり,文部科学省の日研生プログラムの施策でもある,日本文化教育の充実にもつながる画期的な講義となりました。
この講義の開催については,中日新聞,岐阜新聞の取材を受け,記事として紹介されました。
2015.12.22
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