お知らせ

学生ボランティア団体「ゆにぃんくる」が「医療的ケア児者を応援する市区町村長ネットワーク」から表彰されました

 岐阜大学の学生ボランティア団体「ゆにぃんくる」が、「医療的ケア児者を応援する市区町村長ネットワーク」主催の「第1回スペシャルニーズ応援アワード」において表彰され、令和6年11月26日(火)に吉田学長へ受賞の喜びを報告しました。
 「ゆにぃんくる」は、医療的ケア児者やその家族が外出先で困らない社会を目指し、ユニバーサルシート(多目的トイレに設置された大人用ベッド)の設置状況を調査し、「ユニバーサルシートマップ」を制作しました。このマップは、紙の地図とアプリ版の2種類を制作し、幅広い世代が利用しやすい工夫がなされています。また、利用者がシートの場所や環境を事前にイメージできるよう、詳細な情報も掲載されている点などが高く評価されました。
 活動の中で、昨年「ゆぃにんくる」を立ち上げた地域科学部地域文化学科4年の加藤みのりさんは、「ユニバーサルシートの認知度が低いことから、調査ではシートの説明から始める必要があり予想以上に大変でしたが、少しずつ社会の理解が広がっていると感じます」と振り返りました。また、代表を引き継いだ医学部看護学科2年の増田遥さんは、「他県ではユニバーサルシートの設置義務化が条例で定められている地域もあります。これらを参考にしながら、岐阜を中心に活動をさらに発展させたい」と今後の展望を語りました。
 吉田学長は、「今回の受賞は、地域社会に貢献し、やさしいまちづくりに向けて取り組んでいるみなさんの活動が高く評価された証です。引き続き、地元岐阜からユニバーサルシートの普及が広まるような活動に期待をしています。そして、岐阜大学の保健管理センターでは、南フロリダ大学と協定を結び、公衆衛生などの取り組みで幅広く連携しているので、そのような機会を活用して将来は海外にも活動を広げていってほしい」と激励しました。
 「ゆにぃんくる」の活動は、誰もが安心して外出できる社会の実現に向けた大学生の行動力を示す好例であり、今後さらに広がりを見せることが期待されます。

※第1回スペシャルニーズ応援アワード:
飛騨市長が会長を務める「医療的ケア児者を応援する市区町村長ネットワーク」が開催する表彰制度で、医療的ケア児者を支援する取り組みを称えるために創設されました。本年度が第1回目の開催であり、全国の優れた支援活動27件の取り組みの中から4件が表彰されました。

昨年「ゆにぃんくる」を立ち上げた加藤さんによる報告の様子
昨年「ゆにぃんくる」を立ち上げた加藤さんによる報告の様子
代表を引き継いだ増田さんによる報告の様子
代表を引き継いだ増田さんによる報告の様子
集合写真
集合写真
ユニバーサルシートマップ
ユニバーサルシートマップ
案内チラシ
案内チラシ