岐阜大学医学教育開発研究センター(MEDC) 令和4年度大学改革等シンポジウムを開催しました
岐阜大学医学教育開発研究センター(以下、「MEDC」とする。)は、令和4年12月16日(金)に、令和4年度大学改革等シンポジウムを岐阜大学サテライトキャンパス(対面)とオンラインのハイブリッド形式で開催しました。大学関係者・医療関係者・企業関係者・模擬患者を含む一般市民の方々など、計105名にご参加いただきました。
本シンポジウムは「医療者教育におけるDXとさまざまな共創的連携」と題しており、岐阜大学医学部で行っているICT技術やシステムを利用した様々な授業や教育の実践例を【魅力ある5つのトーク】とし、以下の5つの授業や教育を紹介しました。
①広がってます!名古屋大学×岐阜大学=教育連携の可能性
名古屋大学 錦織宏/岐阜大学 西城卓也
②最先端!未来の医学教育ツール開発 ~AR、VR、そして遠隔通信~
岐阜大学 松橋延壽/佐藤悠太
③やってみよう!オンラインでつながる県内医療系大学の連携授業
平成医療短期大学 田島嘉人
④地域住民参加OK!医学生とオンラインでコミュニケーション実習
岐阜大学 川上ちひろ/早川佳穂
⑤伝えたい!地域医療を担う医師から、医学生へのメッセージ
岐阜大学 牛越博昭/県北西部地域医療センター 後藤忠雄
岐阜大学医学部をはじめ、オンライン通信、オンライン会議システム、LMS(ラーニングマネージメントシステム)を利用した臨床系の医学技術を学ぶ授業や実習、(模擬)患者さんおよび学生間でのコミュニケーションの授業や実習など、幅広く実施をしています。また、岐阜県内の距離が遠い地域ともリアルタイムで容易につながることができ、距離の移動などの障壁も取り除けることは、学生の学びの機会や幅が広がるものと期待されます。以前から国内の他大学や医学部において同様にICTを用いた授業や実習を行っている機関、また、これから取り組みたい機関や参加者と情報共有の場を作りたいと考えていましたが、今回のシンポジウムで参加者から多くの質問やコメントが出され、医療者教育におけるDXへの興味・関心の高さを窺うことができ、その必要性を強く感じました。本シンポジウムで得られた知見を各機関が実情に見合った授業や実習となるよう工夫することで、全国でユニークかつ画期的な取り組みが今後増えていくことを期待しています。
MEDCでは、医学教育共同利用拠点として我が国の医療者教育の普及・開発・向上に寄与すべく、医療者教育に関するさまざまなイベントを開催しております。