お知らせ

「十二単の着装と体験 -日本の民族衣装-」を開催しました

 本学日本語・日本文化教育センター(以下日文センター)は,12月12日(水),日文センター和室において,特別講義「十二単の着装と体験 -日本の民族衣装―」を開催しました。
 当日は,日文センター所属の日本語・日本文化研修コースの留学生(以下日研生)や社会文化プログラムの留学生をはじめ,本学に在籍する留学生や日本人学生及び教職員,更にウィンタースクールプログラムに参加しているインド工科大学グワハティ校とマレーシア国民大学の学生等約40人の参加がありました。
 この講義は今年度で5回目となり,「本物にふれる」という日文センターのコンセプトに基づき,本学の学生を対象とした日本文化の体験型授業の一環として開催したものです。講師は,和服の着付けを専門に指導されている伊藤慶子氏,佐藤千里氏,他4名の方々でした。講師の方々は紋付・袴の正装で立ち合われ,会場に雅楽のBGMが流れる荘厳な雰囲気の中で行われました。
 日文センターの土谷教授から,日本語・英語両言語で十二単の歴史や基礎知識について説明があった後,モデル希望者の中から選抜された日研生のサオカムケット・スパーワディーさん(タイ)が,小袖と長袴,化粧の下準備をし,髪に宝冠(ほうかん)を付けて会場に入室しました。
 十二単の着付けでは,講師は作法に従い,「御方(おかた)様」であるサオカムケットさんに敬意を表しながら,(ひとえ)五衣(いつつぎぬ)表着(うわぎ)唐衣(からぎぬ)()を順に着付けました。留学生たちは,緑やピンクの鮮やかな衣をまとっていく様子に興味深く見入っていました。着付け終了後の質問の時間には,「トイレに行くときどうするのですか」「着物の色や柄の意味は何ですか」「どうして「十二」なのですか」などの質問があり,伊藤講師からお答えいただきました。その後,十二単に檜扇(ひおうぎ)を持ったサオカムケットさんを囲む記念撮影の輪ができました。
 十二単は重ねたままスルッと脱げ,脱いだ後も人が座っているように見えます。それを「空蝉(うつせみ)」といいます。その空蝉の中に男女を問わず学生は次々と入り,重さを実感し,しきりと友だち同士で写真を撮り合っていました。
 本講義は、日本の伝統文化の奥深さ,美しさを堪能することができた有意義なひと時となり,日本文化教育の充実にもつながる画期的なものとなりました。

着付けの様子
着付けの様子
日研生と着付けモデル
日研生と着付けモデル
ウィンタースクールの学生と着付けモデル
ウィンタースクールの学生と着付けモデル
全員で記念撮影
全員で記念撮影

2018.12.21

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