お知らせ

【研究成果】地域科学部 牧 秀樹 教授,英語の教育・研究を効率化する最小英語テスト「MET」を初めて体系化

 岐阜大学地域科学部 牧秀樹教授は,日本学術振興会の科学研究費助成事業の研究成果公開促進費(学術図書)(18HP5064)の補助を得て,初めて"The Minimal English Test"(以下「MET」)研究の成果を体系化した書籍『The Minimal English Test(最小英語テスト)研究』(開拓社)を 2018年10月23日(火)に刊行します。本書には MET の問題英文と CD も収載しています。
 牧秀樹教授が開発した MET とは,A4 用紙1枚に約 70 の単語の空所を設けた,5分程度の単語穴埋め式リスニングテストのことです。

20180919.jpg
MET6 の問題文(解答用紙)の一部(クリックすると拡大します)

研究者

牧 秀樹 岐阜大学 地域科学部 教授(言語学,英語)

METのメリット

MET は英語の教育者,研究者,学習者のそれぞれにメリットがあります。

教育者にとって ① 問題作成が容易
 6単語目ごとのランダムな穴埋め問題であるため、使える文書と音声データさえあれば、教員が簡単にテスト問題を作成できる。同じ英文から複数バージョンの問題作成も容易。
研究者にとって ② 信頼性が高い
 これまでに 16 年間かけて、1万件以上のデータを蓄積し、MET のスコアとTOEIC やセンター試験などの長時間の英語テストのスコアとの相関を調査しているため、英語能力を評価する指標として信頼性が高い。
③ 短時間でデータが得られ、測定が容易
 5分程度の短時間で実施できるため、英語能力のデータや研究データを取得するのも容易。被験者の疲弊を回避でき、実験者の手間を削減できる。外国語学習・教育の効果を測る際の指標としても用いることができる。
学習者にとって ④ 生徒のやる気を引き出す
 生徒がゲーム感覚でスコアを伸ばそうという気になりやすい。
⑤ 問題を解くだけで学習効果が期待できる
 空所の位置が異なる別バージョンの問題を繰り返し解くだけで正答率が上がるため、学習効果が期待できる。

書籍について

20180919-2.jpg

タイトル:The Minimal English Test(最小英語テスト)研究
著  者:牧 秀樹(岐阜大学地域科学部教授)
出 版 社 :開拓社
定  価:3,800 円+税
MET の問題英文とそれに対応する CD も収載


詳細は こちらから


【関連リンク】

2018.09.20

アイコンの詳細説明

  • 内部リンク
  • 独自サイト
  • 外部リンク
  • ファイルリンク