「留学生と日本人学生のための能楽(能・狂言)ワークショップ」を開催しました
本学留学生センターとグローカル推進本部は共催により,7月19日(水),柳戸会館集会ホールにおいて「留学生と日本人学生のための能楽(能・狂言)ワークショップ」を開催しました。当日はサマースクール参加学生,留学生,日本人学生,教職員等約60名の参加がありました。
能の講師として,観世流シテ方の味方 團(みかた まどか)先生と田茂井 廣道(たもい ひろみち)先生,狂言の講師として,大蔵流狂言方の山口 耕道(やまぐち こうどう)先生と茂山 良暢(しげやま よしのぶ)先生の4名をお招きしました。
最初に,能の代表的演目のひとつである「石橋(しゃっきょう)」が披露されました。先生方の自己紹介の後,能楽の歴史や舞台についての説明や,シリアスな能とコメディの狂言の違いについての話がありました。
次に,能と狂言の面(おもて)が5点示され,角度によって表情が変わることや、能面と狂言面に大きな違いがあることを知り、学生は思わず声を上げていました。
学生たちは実際に声を出して狂言の「大笑い」をしたり,謡曲「高砂(たかさご)」を謡ったりしました。普段の生活では出せないほどの大声を出して、すっきりした様子でした。狂言「寝音曲(ねおんぎょく)」の鑑賞では,くすくす笑いがやがて会場全体を包み込む大笑いとなり,全身で日本文化を堪能する機会となりました。
ワークショップの最後には,サマースクール参加学生のひとりがモデルとなり,能装束の着付けが行われました。鬘をつけ唐装束を着した美しい姿と,鬼になった迫力ある姿,このふたつの装束が披露されました。
プロの方による本物の日本の文化を間近で見聞きし体験できるこのワークショップは,岐阜大学にとってかけがえのないイベントとして定着しています。
なお当日,CCNケーブルテレビ,岐阜新聞,中日新聞が取材に訪れ,参加学生へのインタビューなどをしました。
今後も,留学生センター及びグローカル推進本部では,日本文化に触れる機会や,その魅力を学内外へ発信する機会を大切に,活動を展開していきます。