１１月２４日（火），２５日（水）に，森脇久隆学長をはじめ，理事，副学長，監事等の大学幹部ら１９人による地域企業訪問（産学ツーリズム）を実施しました。この産学ツーリズムは，岐阜大学が地域産業の振興に貢献するために，また，学生にとって魅力ある就職先の創出・開拓のために，地域を支える企業活動の現状を把握し，理解を深めることを目的として実施しています。

　今回は，東濃地域の中津川市内を中心に，本学卒業生の採用実績がある，美濃工業(株)と(株)トキワ，(株)サラダコスモの３社を訪問し，工場見学および企業経営者・技術者との情報交換を行いました。
　美濃工業(株)では，独自の薄肉化技術を活かしたダイガスト製品を製造する効率化された工場を，(株)トキワでは，国内外で評価の高い湿式法で白粉打粉製品を製造する過程や厳格な品質管理がされた工場を，(株)サラダコスモでは，安心・安全にこだわったスプラウト野菜工場を興味深く見学し，各社の取組に感銘を受けました。３社ともに，明確な企業理念と，独自の技術をもとに，研究開発や製品開発に積極的で，企業経営の持続と発展に対する熱意を実感することができました。
　懇談会では，企業の今後の展望や研究開発上の課題，本学卒業生の状況や育成方針，インターンシップの実施状況等，熱心に意見交換がされました。本学卒業生が，各社で活躍している状況も知ることができ，大変有意義な時間となりました。

　本学は，平成２７年度文部科学省の「地（知）の拠点大学による地方創生推進事業（COC+）」に採択され，今後，地域が求める人材を育成し若年層の地元定着の推進を目標に事業を推進していきます。今回のように大学幹部自ら地元企業へ訪問し，現状を把握するだけでなく，新たな魅力を発見することは非常に重要であることから，今後の人材育成や就職支援に活かせるよう，産学ツーリズムを継続的に実施する予定です。