お知らせ

高機能ASD大学生に対する就労を視野に入れた支援の試みFD・SD研修会を開催しました

 平成28年4月25日(月),教育推進・学生支援機構は山口大学教育学部教授で学生特別支援室顧問の木谷秀勝氏を講師に迎え,『高機能ASD大学生に対する就労を視野に入れた支援の試み』をテーマにFD・SD研修会を開催しました。
 当日は教職員及び学生の他,学外の聴講者を含め計63名が参加し,高機能ASD(高機能自閉症スペクトラム症)の学生の支援について理解を深めました。
 江馬機構長(教学担当理事)の挨拶に続いて木谷氏の講演が行われ,その中で木谷氏は高機能ASDの学生への支援の重要性に触れ,具体的な特徴や児童期から支援を受けてきた学生と支援を受けなかった学生の違いを紹介し,自己肯定感が高まるよう周囲の理解の重要性も唱えました。また、これまでの山口大学での取り組み,支援体制,木谷氏が実施した宿泊合宿での実際の支援事例写真を交えながら解説し,一人ひとりの得意な分野を活かした支援をすることによって見られた成長の様子を紹介しました。
 さらに木谷氏は,高機能ASDの学生の多くが,困っていることをうまく伝えることが苦手で,大学の講義のほかに日常生活の中でも心身の疲労が強く,自分の限界に気づくことも難しいため健康を維持できないでいることにも触れ,大学時代に医師や看護師と連携し,心身の健康状態をこまめに診断してもらいながら,頑張るばかりでなくリラクゼーション(休憩)することも身につけ,コントロールできるようにすることで,将来の就労維持にもつながると強調しました。
 講演後には活発な質疑応答が行われ,障害学生支援室(通称サポートルーム)の土岐室長から謝辞と閉会の挨拶がありました。

講演する木谷秀勝氏
会場の様子

2016.05.13

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