お知らせ

第42回岐阜大学フォーラムを開催しました

多数のご参加ありがとうございました。

 名和哲夫館長は,積極的に昆虫を採集するきっかけとなったミヤマカラスアゲハとの出会いから,実際に行動することの大切さを述べられました。そして,環境の根底を支えている昆虫と関わることで,自然の大きな流れを理解することができると語られました。また,ギフチョウやオオジョロウグモなどの標本の紹介や,昆虫採集に用いる網や三角ケースを使っての採集方法の実演もしていただきました。
 最後に,「DNAの宝庫である昆虫の標本を日本国内にいかに保存していくかが,今後の研究において非常に重要である。日本の国家的財産として守っていくことが必要だ。」と述べられました。


名和 哲夫 館長


 大学の基本は学問にあり,大学活動のすべては学問から派生するものでなければなりません。岐阜大学を活性化するため,優れた学問を発展させてきた一流の研究者による講演会を定期的に開催しています。

第42回 岐阜大学フォーラム「環境ユニバーシティフォーラム」
  「昆虫と環境 ~昆虫から自然を楽しく学ぶ~」

第42回岐阜大学フォーラムポスター

  • 日 時 : 平成26年11月5日(水) 13時30分~15時
  • 場 所 : 岐阜大学全学共通教育講義棟 多目的ホール



基調講演

『昆虫と環境 ~昆虫から自然を楽しく学ぶ~』

     名和昆虫博物館長

          講師 :名 和 哲 夫 氏

 動物界のピラミッドの底辺をなす昆虫類は,その繁殖力によって全動物の生活を支えています。人類にとって役に立つ,あるいは害になるという視点ではなく,自然の大きな流れという視点から見ると,どんな種類もなくてはならない存在です。その生物がそこに存在するということは,それが生存することを許す環境が整っているということであり,昆虫を見ることにより,それを取り巻く環境を知ることができるのです。
 つまり,昆虫を通じて自然の流れを理解することができ,その知見は人類の進 むべき方向にも示唆を与えてくれるものと考えます。そんな彼らの発するメッセ ージをいかに受け取るかというヒントを,長年虫とつきあってきた経験談も交え,ご紹介できればと思っています。


2014.11.17

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