お知らせ

平成26年度岐阜県下ユネスコスクール研修会を開催しました

 本学は,9月17日(水),岐阜駅前サテライトキャンパスにおいて,平成26年度岐阜県下ユネスコスクール研修会を開催しました。
 当研修会は,本学がユネスコスクール支援大学ネットワーク(ASPUnivNet)に加盟していることから,文部科学省の日本/ユネスコパートナーシップ事業の一環として平成24年度から開催しているものです。今年は,日本でESD(持続可能な開発のための教育)に関するユネスコ世界会議が開催されることから,ESDの実践に一層注目が集まっている事を受け,今回は,『教育現場のESD(持続可能な開発のための教育)の芽を伸ばし,質を高める』というテーマの下,ESDやユネスコスクールの実践に携わる講師を岐阜県内外より招いて開催しました。
 当日は,鈴木国際戦略本部長による開会挨拶の後,富山大学人間発達科学部の松本謙一教授,本学地域協学センターの小林由紀子特任准教授及び岡山県立和気閑谷高等学校の大野浩志主幹教諭による講演・実践発表が行われました。まず,富山大学の松本教授は,ESDが目指すものを「あったかい地球人」(=周りの多様性を認め,将来について考えることの出来る人)の育成だとし,子どもが本来もっているこうした温かな気持ちに気づき,受け止めることが大切と話しました。本学地域協学センターの小林特任准教授は,環境教育を中心としたESDを教育現場で取り入れる際には,積極的に行政やNPO等,県内の関係団体を活用して欲しいと話しました。岡山県立和気閑谷高等学校の大野教諭は,歴史ある地域資源を生かすためのボランティア等,ユネスコスクールの活動を通じて生徒の意識が変わっていったことを話しました。また,教材間のつながりを意識する,グループ学習を取り入れる等の工夫を普段の授業に取り入れることで,難しく考えずともESDを実践できると話しました。
 研修会には,岐阜県下の小・中・高等学校関係者,ユネスコ協会関係者ら約20名が参加し,各講演者の話に熱心に耳を傾けました。教育学部英語教育講座の巽教授が進行役となった後半のパネルディスカッションでは,ESDの実践について活発な意見交換が行われました。
 研修会終了後,参加者からは,「大変中身の濃い研修だった」「教員として,今行っているそのことに対してESDの価値を見いだす大切さを学んだ」等の感想が挙がるなど,ESDについて各参加者の理解を深め,所属校での実践に反映させるための有意義な機会となりました。

富山大学 松本教授による講演
参加者と講師との質疑応答
会場の様子

2014.09.30

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