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平成29年 新年互礼会 あいさつ

 明けましておめでとうございます。年末年始,比較的暖かい日が続きました。穏やかな新年をお迎えになったことと思います。
 さて,今年は,第3期中期目標・中期計画期間に向けて準備してきた様々なことが結実してきているということで,大きく4つのことをまとめておきたいと思います。

 1つ目は,今年あるいは来年,それから近い将来に立ち上がる組織等の確認です。
 平成29年中には,4月1日付けで,新しい全学的な教員組織である「教育研究院」がスタートします。また同じく4月1日付けで,新研究科「自然科学技術研究科」がスタートします。これらの新体制により,一層社会のニーズに合う教育研究を行うことができると考えています。
 それから,「岐阜県中央家畜保健衛生所」がキャンパス内に立ち上がります。平成29年度に稼働開始の予定です。 そして,既にこちらはスタートしていますが,iCeMS(アイセムス)の後継としておりました,「生命の鎖統合研究センター」です。昨年の10月1日に立ち上げまして,今年4月1日から本格稼働します。開所式典は6月2日を予定しており,全国的な,ひょっとしたら国際的な拠点を形成できるのではないかと考えております。
 また,教職大学院についても定員を5名増やし,全国初の「学校管理職養成コース」を設置します。さらに,地域科学部で昨年スタートした「国際教養コース」では,入学生が2年次を迎え,いよいよ半年ないし1年間の留学をスタートする段階に入ってきます。
 今年以降の予定につきましても,少し申し上げておきたいと思います。
 先ほど申し上げました「岐阜県中央家畜保健衛生所」に続き,「岐阜県食品科学研究所(仮称)」が平成31年度のスタートを目指し,キャンパス内で立ち上がります。それから国際関係ですが,インド工科大学及びマレーシア国民大学との「ジョイント・ディグリープログラム」について,平成31年度のスタートを目指して準備が進行中です。
 経営・マネジメント教育組織については,目標年度を平成32年度として,様々な検討が進行中です。

 2つ目は,概算要求の状況です。
 文部科学省へ,教育・国際貢献・研究の3戦略で申請を行い,本学の要求に対して,101%で配分していただきました。今年4月から本格稼働する生命の鎖統合研究センターの人件費についてもしっかりと確保することができました。

 3つ目は,補正予算についてですが,文部科学省の地域科学技術実証拠点事業に岐阜大学長と岐阜県知事連名で申請した「岐阜大学スマート金型開発拠点」が採択されました。大きい予算をいただきましたので,今後ますます本学の強みとして取り組むことができると思います。

 最後に,全体のまとめです。  第3期中期目標・中期計画のスタートにあたり,地域活性化の中核拠点であると同時に,生命科学,環境科学,次世代ものづくり,医学教育開発の4つの強みを宣言いたしました。
 地域活性化の中核拠点としては,COC事業及びCOC+事業がフル稼働しています。
 さらに4つの強みのうち,生命科学については「生命の鎖統合研究センター」によって,また,次世代ものづくりについては「岐阜大学スマート金型開発拠点」によって順調に進行することと思います。
 あと2つ,環境科学と医学教育開発ですが,環境科学については八百津町で「水素社会実現に向けた社会実証試験」が進行しています。医学教育開発は,全国共同利用拠点である「医学教育開発研究センター」が,医学教育フェローシップ制度を中心にして,全国的に活発に活動しています。

 以上,項目の羅列となってしまいましたが,今年から来年,さらにその先に向けて何をやるべきなのか,その次にどんな展開があるのかを一層意識する必要性を申し上げたうえで,挨拶に代えさせていただきます。
 皆さま体には気をつけていただき,引き続きのご協力をお願いしたいと思います。
 どうぞよろしくお願いいたします。


平成29年1月4日  
岐阜大学長 森脇 久隆  

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